05.2020.01

40 代以上の方へ:つらい痛みに寄り添う「三黄膏」とは?

こんにちは。日々の生活の中で、ふとした拍子に感じる体の痛みにお悩みではありませんか?「急に足首をひねってしまった」「打ち身で青あざが…」など、急な体のトラブルは誰にでも起こりうるものです。今回は、そのような急性期の痛みや腫れに古くから使われてきた東洋医学の知恵、「三黄膏(さんおうこう)」について、わかりやすくご紹介します。

三黄膏とは? 東洋医学に伝わる「清熱解毒」の力

三黄膏は、中医学で古くから使われる「黄芩(おうごん)」「黄連(おうれん)」「黄柏(おうばく)」という3種類の生薬を配合した外用薬です。これらの生薬は、いずれも「清熱解毒(しょうねつげどく)」、つまり体の熱を冷まし、炎症を鎮める作用があると言われています。

特に、打ち身や捻挫、やけどなど、急な炎症や腫れを伴う痛みに対して、これらの生薬が持つ「熱を冷ます」「腫れを引かせる」といった働きが期待されます。

歴史が証明する「三黄膏」の確かな実績

三黄膏のルーツは古く、元王朝時代の医学書にもその記載が見られます。当時はやけどや熱を持ったできもの(熱瘡)の治療に用いられており、その効果の高さがうかがえます。特に注目すべきは、水で練り上げて膏薬として使用されていたという点です。これは現代の湿布や塗り薬にも通じる、外用薬としての工夫と言えるでしょう。

急性軟部組織損傷と三黄膏

私たちが日常生活でよく経験する「急性軟部組織損傷」とは、筋肉、靭帯、腱などの「骨以外の軟らかい組織」が、転倒や打撲、ひねりなどによって急に傷ついてしまう状態を指します。これらの損傷は、中医学では「筋傷(きんしょう)」と呼ばれ、世界保健機関(WHO)が慢性軟部組織損傷を「世界の三大難病」の一つに挙げているほど、身近でありながら改善が難しいとされている症状です。

このような急性の痛みや腫れに対して、三黄膏は古くから活用されてきました。炎症による局所の熱や腫れを冷まし、痛みを和らげることを目的として用いられます。近年発表された研究(Western Journal of Tranditional Chinese Medicine, 2014 Vol.27 No.1)でも、三黄膏が臨床的な効果の向上に優れていることが示されており、その有効性が現代の科学的見地からも裏付けられつつあります。

日常の痛みケアに「三黄膏」という選択肢を

転倒や打撲、捻挫など、急な体のトラブルはいつ起こるかわかりません。そんな時、古くから伝わる東洋医学の知恵が詰まった三黄膏は、あなたの頼れる味方となってくれるかもしれません。

もし、この「三黄膏」にご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。貴社の漢方製品ラインナップに、この歴史ある外用薬を加えてみませんか?日本の皆様の健康な生活をサポートするパートナーとして、共に事業を拡大できることを楽しみにしております。